【モンゴル旅2024】#2
《前回からの続き》
そこで私は今日までの経緯を伝え、「主催者のアンジェリークさんに確認してください」と舞台監督に言うと、「なぜ今アンジェリークの名前が出てくるんだ?舞台監督は、俺だ。舞台に関することは俺が決める。アンジェリークは関係ない」とバッサリ言い切るではありませんか。聞く耳を持ちません。
ここでようやく、主宰と舞台監督の関係がうまくとれていないことがわかりました。
唖然としてしまいましたが、このまま言われっぱなしでいるわけにはいきません。
「これはコントーションのコンベンションではないのですか?モンゴルのコントーションが好きで、尊敬していて、日々取り組んでいるひとたちの交流の場ではないのですか?私はもう10年以上前から主催者と交流があり、今回も半年以上前から、このイベントのために準備を始めてきました。それがどうして、今日突然、出演させないということになるのですか?理解ができません。私は、このイベントに参加するために日本から一緒に来た生徒たちに、やっぱり出ないことになったなんて通訳できませんよ。とても困惑しています」と返しました。
でも舞台監督は「何をわけのわからんことを言っているのだ?」と言わんばかりの表情です。
ここで、まわりのモンゴル人スタッフの女性たちが「せっかく日本からこのために来ているのに、ショウに出さないということはないでしょう?」と舞台監督をなだめました。
「今回のイベントではショウのほかに、マスターコースとか生徒コースとか、色々な催しが企画されているんだよ。ショウじゃなくても、どこかで演技を披露する場はあるだろう。ほら、今週末のアレに出てもらったらどうだ?とにかく今見せてもらった君たちの演技は、合わない。明日も朝10時から夕方18時まで、本番前まで毎日リハーサルをやっている。君たち明日からここに来て、ほかのひとたちがどんな演技をしているか見るといい。明日10時に来なさい」
もう、はちゃめちゃでした。
モンゴルだということで、ある程度は覚悟していましたが、初日からしっかり洗礼を浴びました。
アンジェリークさんから聞いていたリハーサルの日にちと、この舞台監督が話しているスケジュールともまったく違います。リハーサルが無い日は、すでにコントーション教室で練習を入れています。
「明日はリハーサルは無いと聞いていました。別に用事があります」というと舞台監督は「このイベントのために来ているのにリハーサルに来ないだって?君たち、やる気はあるのか?」と言われました。
どうなるこっちゃ!?
いやぁ~
生徒たちに伝えた「平常心でね」を自分によく言い聞かせた夜でしたね。
いやぁ~
《続く》
会場に飾られたたくさんのコントーションの絵画や切り絵。
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