ウランバートルでコントーションを観る
モンゴルへ行ったら、本場のコントーションやサーカスのショウを観たい!
って思いますよね。
残念ながら、ウランバートル市内でコントーションやサーカスのショウが観られる場所はそんなに多くありません。
でも観光のハイシーズンである5~8月ごろは、劇場や飲食店、クラブなどで観光客向けのショーやミニパフォーマンスを行っているところがある…あちこちでやっている…はずなのですが…!
飲食店やクラブはもちろん劇場なども、正直、情報がわかりにくいんです。どこでいつ何時にどんなショウをやっているのか?まとまった情報はないので、知り合いに聞いたりSNSを探したり電話で問い合わせたり現地に赴いたりして見つけるしかありません。たまたま入店したお店で観れたらめちゃラッキーです。
以前は、モンゴル民族サーカス劇場や、その横のツキハウスという建物でショウが観られたのですが、どちらも現在はありません(悲)。
今回、私たちが訪れたのはウランバートル市のデパートよりも南の方、パーク隣の「トゥメンエヘ」という劇場。1980年代に建てられたのだそうです。
■公式HP https://tumen-ekh.mn/
歌や馬頭琴、ホーミー、民族舞踊、ツァム踊りなど、モンゴルの伝統的な民族芸能があれこれ次々と約1時間披露されます。その中に、オランノガラルトも1演技組み込まれていました。
オトゴー先生の生徒たちが出演しているとのことで、練習が終わった後、観に行ってきました。
(2023年6月29日)
■外観
鬱蒼と茂った緑に埋もれるように、古い…いや歴史を感じる建物が覗いていました。
建物の周りは泥と砂とで工事現場のようで、人の姿が見えなかったので「本当にここでこれから公演をやるのかな?」と少し不安になりました。
「建物が老朽化しているから、この後、壊すことが決まっているんだって。ショウは別の場所に移って続けるっていう話だよ。別の場所といってもここから近くの、『子どものお城』っていう劇場だってさ」と、知り合いのモンゴル人が教えてくれました。
私たちが訪れた翌月に、こちらを訪れた方が書いていた記事を見つけました。
2023年7月には、もう壊されていたようです。
このとき行けて良かったなぁ。
■入口
■ロビー
ロビーに飾られた、歴史を感じるたくさんの写真を見ながら、まもなく始まるショウにわくわく…。
■ショウ開演!
モンゴル伝統文様がびっしりと描かれた、雰囲気抜群の内装!
Youtubeに、ここで演技しているモンゴル人コントーショニストの演技がいくつかあがっており、見ていた場所。ここに来られただけで、じーんとしちゃいました。
客席はたくさんの観客で埋め尽くされていました。
ショウが開演しました。
鮮やかな民族衣装を纏った軽快な踊り「ビィ・ビェルゲー」や歌や楽器のアンサンブル。
観客が退屈しないように配慮してのことか、ひとつひとつの演目は数分程度にまとめてあり、転換がスムーズなので見やすかったです。
馬頭琴で馬のいななきが奏でられたとき、小学生の息子たちが「今、馬がヒヒィ~~~ンッッ!ていう鳴き声にそっくりだった!あの楽器で表現できるなんてスゴイ!」と感動していました。
そして…
待ってました!オランノガラルト!!
やはりいいですねぇT▽T(拍手~!!)
公演終了後、彼女たちと話していたのですが、よ~く見るとお顔に面影が…。なんと2006年~私がモンゴルで修行していたのと同じ時期に、オトゴー先生の教室で一緒に練習していたちびっこたちだったのでした。「えぇっもしかして、エンフザヤ?大きくなったね~!」と言ったら、ひとりが「あの頃のもーこさん、大人から始めてよく曲がっていましたよね笑。練習場でお見掛けしたの、覚えていますよ」と。再会を楽しんだのでした。
あの頃10歳だった子たちはハタチになり、パフォーマーとなって、たくさんの観客の前で堂々と、美しくに曲がっているのを目の当たりにして、嬉しくなりましたねぇ。
彼女たちにお礼と「Дараа дахиад уулзацгаая」また会おうね、と言って劇場を後にしました。
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この頃、TSAGAAN LAVAI(ツァガーン ラワェ)というパフォーマンスグループも観光客向けにショウを開催しているようでしたが、間に合いませんでした。次回、観に行きたいです。
■Facebookページ https://www.facebook.com/tsagaanlavai1
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モンゴルの美しい紋様と重なり合う芸術的な曲がりを見ることができて胸いっぱい!
帰る途中、デパート南の路上に遊具やキッチンカーが並び”夏休み感”が出ていたので、こじかなちゃんと子どもたちと寄っていったのでした。
その後に立ち寄ったデパートで、な~んとオトゴー先生に遭遇!
オトゴー先生「あらー!また会ったわね(笑)私たちは、明日は教室内のミニ発表会だから、飾りを買いに来たのよ~。ショウはどうだった?あの子たち、ちゃんと曲がっていたかしら?ミスしてなかった?」
「Circus & Contortion Otgoo Studio」と文字が書かれたバルーンを注文して取りに来たところとのことで、バッタリ。
「えーっ先生とまた会うなんて、偶然だね!」息子たちも驚いて、笑顔。モンゴルはこういうことが多いから楽しいです。
「2人はとってもステキでしたよ!よく曲がっていましたよ~」と話すと「そう、それなら良かった。ちゃんとやっているのね」と先生も笑顔になりました。
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