サーカスを訪ねるラスベガス04《モンゴリアン コントーション大会》レポ2
続けてお読みいただき、ありがとうございます ^^
そういうわけで、会場を訪れるとラスベガスのほかミネソタやマイアミ、サンフランシスコ、ニューヨークなど全米から、モンゴル人コントーション指導者やアーティストらコントーション関係者が集まっていました。
(古い資料文献に載っている、セピア色の写真に写っているようなひとが目の前にいらして、個人的には感激の嵐でした!)
ほかにも、私のようにモンゴル人に師事した外国人(アメリカの方や、日本の方も1名!)の指導者やアーティスト、そして、生徒たちがいました。
ということで、MCC(Mongolian Contortion Convnetion ; モンゴリアンコントーション大会の略です)スタートです!
■MCC 1日目;10:00~ ワークショップ
モンゴル人指導者ら10名、アメリカ人指導者1名、合計11名のコントーショニスト・指導者らが集結!
エルデネチメグ、オトゴー、オンダルマー、ウルジーバヤル、ツェツェグマー、セルチマー…
モンゴル人の名前って馴染みが無くて、なかなか覚えづらいですよね ^^;
でもでも、ひとりひとりがモンゴリアンコントーション界の著名人で、優秀なコントーショニストで、モンゴリアンコントーション界に貢献してきた方ばかりなんです!そんな専門家たちが10名以上一同に会するなんて、な、な、なんてゴーカな機会なんでしょう!?
10:00~11:30、その後、10分間の休憩時間を入れながら、17:00まで行われることになっていました。
全員の指導を受けたい…!
けれども、受けられるワークショップは5回…!
その間、ショウ出演者は別室でリハがあるため、受けられるワークショップはたった3回…!
えーっ
どの先生にしよう??と直前まで悩んでいました。
さて、当日の午前9時。ラスベガスは今日も快晴!乾燥した大地に太陽が照りつけ、朝から暑かったです。
会場へ向かうべく、Kureha、Kanonと3人でホテル入口でタクシーを待ちました。ホテルから会場までは、車で15分ほど。余裕で間に合うはず…なのですが、タクシーがなかなか見つかりません。
タクシーは、タクシードライバーとのマッチングサービスを利用して探しました。(このとき宿泊したホテルにサービスのQRコードがあり、アプリ等を自分のスマホにダウンロードしなくても利用できました)
10分経ち、15分…まだ見つかりません。さらに5分経ち20分…、えっそろそろ9:30??
これじゃあ、1つ目のワークショップ開始時間に遅れちゃうかも TT こんなに見つからないこともあるんだ…。
次回は必ず、会場から徒歩圏内の宿泊施設にしよう。じゃないと、土地勘がないところではリスキーだな…とごにょごにょ考えていましたら、
見つかりました!
ギリギリの到着になってしまいましたが、10時前になんとか会場に到着!フゥー。
もうみんな会場入りして、ワークショップの受け付けを済ませて、説明とか受けているんだろな…受講者たちはウォーミングアップしているところかな…私たちも急いで準備しないと…と考えていたのですが、あれ?会場の外に、それらしき人だかりができているじゃないですか。
午前10時。Just Now、ワークショップ開始時間のはず。
それなのに、まだ誰も会場に入っていない??
人だかりに近づいていくと、主催のひとりであるアンジェリークさんや、サンフランシスコのサーカス学校で長年指導しているセルチマーさんなど、モンゴル人コントーション関係者たちが「Hi!久しぶりね~!今回は、遠いところからありがとう。旅は順調だった?あら、そちらはあなたの生徒さん?曲がるの?かわいいわね~^^」と声をかけてくれました。2009年、第5回国際コントーションコンベンション(International Contortion Convention;通称ICC)がラスベガスで開催された際に参加したのですが、そのときに知り合った方々です。2009年以降はモンゴルでもお会いした方もいて、懐かしかったです。
「それにしても、もう時間だっていうのにまだ入れてくれないのよ~」と話していると、扉が開き、外で固まっていた人たちがゾロゾロと入っていきました。
「ワークショップは10時開始なのに、会場に入るのが10時なんだ…日本だったら、ありえない…」と、Kanonが驚いた様子でつぶやいたので、「そうだね。日本だと、こういうイベントが10時から始まるというならその30分前、遅くとも10分前には到着していようって思うよね。10時開始だから9時30分に集合してくださいって言われることもあるしね。でもそれは日本人の感覚なのね。日本の中ではそれがフツウだけれど、世界のひとたちはそうじゃないですよっていうこと。
良いとか悪いとかじゃなくて、感覚や考え方が違う。だから、『10時開始と書いてあるのに、どうして10時に入室なの?書いてあることと違うじゃない!遅くとも10分前には入室できるようにするのがフツウでしょ!』って怒るところではないのね。『あ~、このひとたちはこういう感覚のひとたちなんだ。おけおけ』って、まずは理解する。
ここにいるひとたち、見てみ。モンゴル人、アメリカ人、それに私たち日本人がいるよね。色々な国のひとたちがこれだけ大勢集まったら、それぞれ感覚が違って当たり前。それを主張して『どうして10時開始って書いてあるのにそうしないの?』なんて言っていたら、イベントがうまくいかなくて、ますます遅れちゃうじゃない?だから、イベントが成功するようにはどうすればよいかを考えて、自発的に協力することが大事なのよ」と話しました。
主催者のひとり、オトゴーさんがテキパキと仕切ります。「皆さん、お待たせしました!MCCにお集まりいただき、ありがとうございます!早速、こちらの部屋でワークショップを始めたいと思います!
コーチが複数名いますが、すべてこの部屋で行います。本当はコーチの数だけ部屋を用意できればよかったのですが、こちらの部屋しか空いていなかったんです。ごめんなさいね。
今回のMCCは第一回目です。私たち運営側も初めてのことなので、このように不手際が多く、みなさんにご迷惑をおかけするかと思いますが、どうかご協力をお願いします。ね!みんなのサポートが必要です!
それでは、受講者は希望するコーチのところに集まってください。」
鳩コントーションで一躍有名になったオンダルマーさん!頭の上に鳩を乗っけて、”休憩のポーズ”で微笑む破壊力の強さは、一度見たらなかなか忘れませんよね。
KurehaとKanonの2人は、まずオンダルマーさんの指導を受けることにしました。
ワークショップの内容は、別記事にて改めて紹介しますね。
ひとつめのワークショップを受け終わると、次のワークショップがすぐに始まりました。
次の先生は―
《続く》
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