行くぞ、ラスベガス!日本を飛び出し曲がりの勝負!
生徒たちによるショー『アビヤス!vol.1』が無事に終わって、まだ興奮冷めやらぬ7月末。
ラスベガス在住の著名なモンゴル人コントーショニストで、60代の現在も元気に曲がっているというもはや仙人の域に達しているのではないかと崇めるAnjelique姉さんより不意に連絡がありました。
「お元気ですか?生徒たちへのコントーション指導、それに、自分のトレーニングは続けていますか?
さて、この秋、ラスベガスでコントーションイベント”モンゴルコントーション・コンベンション(MCC;Mongolian Contortion Convention)”を開催することにしました。もーこ、あなたは日本のコントーション活動の代表として、生徒たちを連れて参加するのよ!良いお返事を待っています」
▽▽Mongolian Contortion Convention 公式サイト
前回、コロナ前までは国際コントーション・コンベンション(International Contortion Convention;通称ICC)という名称だったのですが、今回から変更したようです。
このたびこちらのイベントに、生徒2名、KurehaとKanonを連れて参加してまいります。
今回、生徒たちを連れて当該イベントに参加しようと思ったのは、国際的な場に出してあげたい、モンゴル人コントーショニストの姉さんたちに見てほしいと思える生徒がいるからにほかなりません。
ターニングポイントは、間違いなく2019年。
オトゴー先生を日本にお呼びし、教室にお招きした際にいただいたことば…。
「もーこ、あなたの生徒たちを今回よく見せてもらいました。キッズも大人も、プロのレベルに達している人はまだいないけれど、”コントーションの基礎”がよくできていると見受けました。あなたが彼/彼女たちに、モンゴルコントーションの基礎を根気強く、正しく教えた結果ですね。まずは、良い指導をしたことに、おめでとう!
このまましっかり続けていけば、そう遠くない将来、プロのレベルに達する生徒がひとり、ふたりと出てくるでしょう。
でもそのためには、次の段階に行く必要があります。まず、練習量がもっともーっと必要です。
週に1回の練習で、ひとが専門的なレベルに達することはありません。
休みたいときに休むようでは、いつまで経っても大したことのないレベルのままです。
そりゃあそうですよ。
週に4日、練習日を設けなさい。
『ちゃんとコントーションを学びたい』という気持ちがあり、あなたのいうことを理解し、練習をサボらない、熱意と才能ある生徒には週に4日、少なくとも3日、指導してあげなさい。
趣味でやりたいという人は、月に1回でも年に1回でも、本人がやりたいときで良いでしょう。週に4日も必要ありません。
でも『コントーショニスト』と呼んで遜色ないレベルに達しようと思ったら、週に4日の練習は絶対に必要ですよ」
このとき、私は会社員でした。自分自身の子どもを2人とも保育園に通わせていて、さらに3人目を妊娠中でした。
朝、子どもたちを保育園に預けて、出勤。夕方、退社して保育園へ迎えに行き、子どもたちを連れてそのままスタジオへ行き、指導や教室の運営、管理、清掃等を行う。途中、夫が子どもたちを迎えに来て先に帰宅、私は深夜に帰宅するという日々を送っていました。
何度か体調を崩しましたし、生活が崩壊しそうな危機も数回経験しましたが、モンゴルで学んだ宝・コントーションを伝えることは喜びでした。ささやかな規模ですが、「なんとしてでも続けなくては」と活動を続けてきました。
そんな生活の中、週に4日、新たにクラスを増やすというだけでなく、”専門的なレベルに達するための指導”を行うというのは、私自身にとってかなりの挑戦だったといえます。
―国際的な場で専門的なコントーショニストと認められるようなレベルに達するまで、生徒を育成する―
…やるっきゃないな…よーしッやるか!!
実は自分でも薄々と気づいていたんです。次のステップはここだな、と。
それを自分の師匠に背中を押してもらい、やらない理由はありません。
ということで、オトゴー先生からの助言により、この年初めて「キッズ・上級クラス」を設けることとなりました。
新たに設けた「上級クラス」は、身体的能力のほか、週に4日間のレッスンを休まず受けることを条件としました。
日本初で唯一のコントーション教室、初めての「上級クラス」生。
募ったところ、2名のキッズが最初に手を挙げました。MisoraとKurehaです。
たった2人の上級クラス生。
コントーションがメジャーでない日本において、体操でもなく、水泳でもなく、ダンスでもなく…コントーションを選んだ貴重な2名でした。
1人が休んだら、マンツーマンレッスンになります。私と3時間、教室に2人きり…。
でも、やりました。続けました。
この経験は、肉体的にも精神的にもなかなか鍛えられましたね。
また、この頃大人の生徒の中からも、ちゃんと練習に来て上達した者が増えたのも、キッズ上級クラスを続けてこれた大きな要因です。
その後入会したKanonが短期間で急激に腕を上げて、上級クラス生昇格となりました。
週に4日の練習を休まずに通った生徒たちは、めきめき上達しましたね。
それまで週に1回、もしくは2回通っていたときと比べものにならないくらい力をつけ、柔らかくなり、色々な技を次々に習得していきました。
コントーションだけでなく空中芸も含めた複数の専門的なナンバーを作り、成果を挙げています。
オトゴー先生のおっしゃったことは、本当でした…!
オトゴー先生の助言により「上級クラス」を設けてから、4年-。
まだまだ未熟なところはありますが、力をつけた生徒たち。
Anjelique姉さんに「生徒2名が、やる気満々です!2人を連れて参加いたします!」と返事をしました。
このたび国際的な場で演技を披露してまいります。
本番は、10月8日と9日の2日間。
コンベンションのプログラムは、ガラショー、ワークショップ、倒立大会など、朝から晩までコントーション一色。(ガラショーの出演者は、予定よりも大幅に増えているそうです。世界各国のたくさんのコントーショニストのステージが一挙に観られるのは、MCCならでは!非常に楽しみです)
ワークショップ講師陣には、厳しくも、栄え、華やかだったサーカス時代に結果を残した先達がズラリ…!
さぁさ、どんなステージになるでしょうか…!?
初めて日本から飛び出し挑戦するコントーションキッズを、応援していただけたら幸いです^^/
■Kureha
■Kanon
■デュオ Kureha&Kanon
= = = = = ☆報告会のお知らせ☆= = = = =
【無事に終了しました】
帰国後、報告会を行います。
もーこ、Kurhea、Kanonの3名が、写真や動画、演技などをお見せしながらMCCの様子を報告いたします。ぜひ聴きにきていただけたらと思います。
日時は10月22日(日)午後2時から1時間~1時間半ほどを予定しています。
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【ラスベガス “MCC2023” シリーズ】
◉行くぞ、ラスベガス!日本を飛び出し曲がりの勝負!→「公開」記事ページへ
◉ラスベガスで倒立大会、KanonとKurehaが優勝・3位入賞!→「公開」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス02《ウルジーさんのコントーション教室》→「公開」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス03《モンゴリアン コントーション大会》レポ1→「公開」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス04《モンゴリアン コントーション大会》レポ2→「公開」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス05《モンゴリアン コントーション大会》レポ3→「公開」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス06《モンゴリアン コントーション大会》レポ “O”20年間出演中のナランゴアさんのWS①→「要パスワード;2024年5月」記事ページへ
◉サーカスを訪ねるラスベガス07《モンゴリアン コントーション大会》レポ “O”20年間出演中のナランゴアさんのWS②→「要パスワード;2024年5月」記事ページへ
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